船曵 智恵子

船曵 智恵子 先生

清教学園中・高等学校
英語科

楽しんで英語学習

abceed を導入しようと思ったきっかけについて教えて下さい。

中学校の教科書改訂のタイミングで、本校では全新入生がiPadを持って入学することになりました。授業でどんなふうにiPadを使うかを考え始めたのが、そもそものきっかけです。

当初は複数教科で使えるアプリを導入することも考えたのですが、教員同士で検討をする中で、あまり最初から頑張りすぎず、活用事例を少しずつ作りながら広げていく方針になりました。

NEW CROWN(三省堂)を使うことは決まっていたので、三省堂さんにデジタル教科書の説明をお願いした際に「実はこんなのもあるんです」と abceed を紹介していただきました。abceedの一番の魅力は、SWトレーニング(*本文や単語を音読・採点する機能)でした。生徒が画面に向かって発音すると、AIがその発音を判定し、点数を出してくれます。

まだ見ぬ生徒たちが、楽しんで英語学習に臨んでくれる様子を想像して、導入を決めました。

abceed を実際に1年間使用してみて、生徒さんの反応はいかがでしたか?

おおむね楽しんで使っています。特に単語クイズでは、正解すると「ピンポーン」という効果音が流れ、授業中、ゲーム感覚でいきいきと学習しています。

目玉のSWトレーニングは、思うように点数が出ないと悔しがったり、改善の糸口を掴めずにくじけそうになっていることもありますが、練習を重ねてクリアすると、笑顔に転じます。100%が出ると、それはそれは嬉しそうです。

音読に発音の正確さという到達目標を設定しやすくなりました。生徒たちは「できたつもり」ではなく客観的に判定を受けることができるので、自信を持つことができます。

abceed のご導入で先生方にとっては変化はありましたか?

宿題のチェックが楽になりました。もちろん直接スピーキングテストをすることもありますが、abceed に委ねる部分が圧倒的に多いです。単語リストを作ったり、紙の単語テストをしたりする負担も減りました。

管理画面で音読の課題の提出状況や達成率の%を数値化して確認できますし、生徒の発音を実際に確認するなどして活用しています。生徒も自分の発音や達成率が、先生に見られているという意識をもって取り組んでいるようです。

abceed を授業中に活用することもありますか?

授業中にも活用しています。たとえば、授業の冒頭で、前回の授業で学習した単語の確認テストを実施したり、その授業で扱った本文を、授業の最後に音読練習したりしています。

教室で、あえてイヤホン無しで実施すると、あちこちから「ピンポン!」の音が聞こえて、生徒たちもお互いに刺激になるようです。

授業中にクラス全員で声を合わせて音読することももちろんありますが、もし一部の生徒が誤って発音しても、気付けないことがあります。ですが、abceed を活用することで、全員一斉に、かつ個人の声を判定してもらいながら音読ができますし、その間に教員は机間巡視しながら、苦労している生徒にアドバイスをすることができるようになりました。生徒たちは以前よりも発音に対する意識が強くなったように感じます。

abceed でその他にはどんな教材を活用していますか?

長期休暇中にもabceedの課題配信を活用しています。abceed には辞書が搭載されているので、未知の英語表現に出会ったり、ライティングの際に書きたい単語がわからなかったりするときには、搭載されている辞書を使うように指導しています。

中1生には早いと思って、ニュース(Japan Times Alpha)は紹介するにとどめましたが、楽しんでいる生徒もいるようです。