岩永 洋輔

岩永 洋輔 先生

山脇学園中学校・高等学校
英語科

abceed は予習教材

abceed を導入しようと思ったきっかけについて教えて下さい。

①教科書との親和性、②音読のAI判定、③学習の進捗管理、などの点が導入のポイントとなりました。これまでにいろいろなデジタル教材を活用してきたのですが、なかなか定着しませんでした。abceed は、私自身がフル活用しているからでしょうか、校内でも定着してきていると思います。

abceed を普段どのように活用されていますか。

abceed は「予習教材」として活用しています。まず、abceed でこれから学ぶレッスンを学習してから授業に入ります。取り組むべき内容は課題配信の機能を活用して、生徒に出題しておきます。生徒は授業の前にしっかりと課題をとおして教科書にふれてきますから、これまで0からスタートしていたところを、3や4から始めることができます。ほぼ「説明済み」の状態から入れるわけです。教科書の導入にかかる教員側の負担軽減はもちろん、授業という限られた時間を有効に活用することができます。

何でもabceed というわけではありません。復習には紙の問題集に取り組ませています。予習はabceed 、活用を意識したアクティブな授業、ある程度量を確保した問題集による復習というスパイラルで、学習にリズムをもたせています。ツールの立ち位置を明確にすることで、教員にとっても、生徒にとっても、利活用のイメージがはっきりします。日々の取り組み状況は観点別評価に取り入れていますが、abceed を定期考査前に駆け込みで取り組んだりしては意味がありません。学習のリズムづくり、ツールとしての立ち位置を明確にするためにも、課題配信は必須だと思います。

abceed を導入して変わったなと思うことを教えて下さい。

(先生方にとって)

これまでに述べたとおり、授業が変わりました。これまでよりもアクティブな授業が可能になりました。クリティカルシンキングを促す言語活動の設定など、授業で教科書を0から積み上げていた頃には考えられなかった、質的な深まりを日々実感しています。教科書を使いこなすために、abceed は必須のツールだと思います。

(生徒にとって)

「課題」配信と言いつつも、生徒に「課題」感はなく、クイズ感覚、ゲーム感覚で取り組んでいるようです。長めの期間を設定して配信しておき、クラスごとの課題の提出状況を開示することで、なるべく計画的に、自分から取り組むようにしかけています。英語が苦手な生徒からも、継続的にがんばれる、といった声が挙がっていて、主体的に学びに向かう姿がどんどん見られるようになりました。

abceed を初年度から継続してご利用いただきありがとうございます。ご継続いただいた要因はどんなところにありますか?

abceedを活用した授業の枠組みが出来上がってきたこともあり、特に問題なく今年度も継続をしました。abceed の導入後、確実に成績が上がってきており、「教員が授業をやりやすい」以上の結果を得ています。英語を楽しいと感じる生徒が増え、自発的に学習に取り組んでくれる現状こそが何よりの成果かもしれません。